久先生の免許皆伝書は戦災時に焼失したとのことですが、やはり朝日の力といいますか免許皆伝書などはコピーとして天津先生へお渡しされていたので我々の目にすることが今日できるのであります。
総伝集を献上した際には天津先生も道場にお供したと聞いております。久先生の実像に天津先生のお話やお預かりいたしました諸々の書簡などで身近に迫ることができます。朝日(旭)に伝わる大東流の真実を詳細にお伝え出来ないのが残念です。「型で始まり型で終わる」ことの大切さの教えも久先生の書簡に記されています。先生と呼ばれる方の中には、訳の分からない(技の出典のわからない)口伝だとか応用だとかと言い出し、さも大東流琢磨会技と簡単に言い出す方が見受けられます。よその流派の技を琢磨会の技としてなさるのはいかがなものかと思う次第です。琢磨会には、しっかりとした現存の技集があります。
先ずは、初伝だけでもしっかりと習熟度を上げ、併せて総伝技も習得されるのが筋だと思いますが。
Comments